ノルウェーの海に浮かぶ 養殖の未来のカタチ
Aqua 2050
セルジュ・フェラーリが提案する SCCS - セミ クローズド ケージ システムは、持続可能な水産養殖を大きく前進させる革命的なソリューションです。海上に浮かぶ SCCS では、価値の高い魚種を適切なろ過処理をした海水環境の中で育て、これにより魚の健康を維持します。5 年間に渡る研究開発の末、養殖用途に特化した卓越した物性と無毒認証を取得している高耐久特殊膜材を発売しています。当社は、2015 年にノルウェーにて初のプロトタイプを使用した実証実験の後、2018 年には実際のスケールモデルを世界各国での他プロジェクトに展開して検証しています。
クローズド ケージ養殖により、魚が死ぬ損失を大幅に改善できます。一例として、標準死亡率が約 20% の場合、これを10% に下げることができます。フレックス クローズド ケージでは寄生虫が存在せず、酸素レベルを安定させることができるためです。
養魚の環境フットプリントをさらに削減するため、ケージの底でスラッジを回収処理することも可能です。回収後に乾燥させて有機肥料にリサイクルすることもできます。
また検討点として、SCCS の費用対効果と耐用年数がありますが、導入後すぐにその効果を確認できます。ケージに使う膜材は 10 年耐用で設計されており、生産サイクルの合間に簡単に修理できます。
SCCS で行ったテスト結果から、ファイバーグラスとコンクリートで作られた硬いケージ(Rigid)よりも フレキシブル(Flexible)な SCCS が優れた信頼性を備えることが確認されました。設置場所への輸送においてもフレキシブルなケージにはメリットがあり、SCCS は、硬い材料で作られたケージと比較すると 10〜100 倍軽くなります。また、膜材の柔軟性により波のエネルギーを吸収して損傷を防ぐ効果もあります。
2018年より当社は、ヨーロッパ、南アメリカ、インド、オーストラリアにおいて SCCS 設置業者を結ぶ世界的なネットワークを持っています。